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2016年5月 8日 (日)

北海道遠征って大変

今日は・・・『断競馬』の甲斐なく、仕事の方は苦しい結果となりました。それでも、成長した部分も見られましたし、次に期待が持てそうです。その様子は明日9日(月)18:17頃から放送されます。

さて、間もなく北海道競馬が開催されます。東西メイン開催があり第3場としての役割になる函館開催、札幌開催。。。それが終わると秋競馬。。。未勝利馬(僕も4頭出資馬が居ますが)の行方やローテーションも気になるところです。

『北海道へ出張させる』。。。これって、あまり知られていませんが、そう簡単なことではないんです。

北海道に馬を持っていく場合、当然ですが厩舎の人間が帯同します。馬は世話をしてもらわないと生き延びることすらできないので、数名の厩務員さんを出張させることになるワケです。
北海道へ厩務員さんを出張させるということは、トレセンの厩舎で働く人数を削られるワケですので、簡単に『北海道へ』ってワケには行かないのです。

考えられるハードルとしては、
1.厩舎の作戦として本陣の人数を削らずに戦っていく
2.厩務員さんも複数頭抱えているので、トレセンと北海道に担当馬が分かれると困る
3.1戦だけでは採算が取れないので数週間の出張となる。家庭事情等も含めた長期的な計画で出張可能かどうか確認しなければならない。
4.遠征先の出張馬房の確保

未勝利馬1頭のために北海道出張をすることはどう考えても難しいし、勝てる可能性の少ない馬を北海道にもっていくことはやっぱり難しい。厩舎運営も計画的にしていかないと破産してしまいますので。

例えば、飯田雄三厩舎ですと、今回はローレルベローチェ函館SSに挑戦します。ローレルベローチェとともに数名が帯同するので、それならローレルベローチェ1頭だけ持っていくのでは勿体ない!となり、選ばれし下級条件馬又は未勝利馬が北海道に連れて行ってもらえると思います。

つまり、北海道の重賞を狙っている馬が所属している厩舎の未勝利馬や計画的に函館2歳新馬や札幌2歳新馬を考えている厩舎所属の未勝利馬は運が良ければか先生に目を掛けてもらっていれば北海道に連れて行ってもらえるワケです。

こんな話も聞いたことがありますね。。。担当している方が既婚者だと北海道遠征の確率は減ると。。。上記のハードル3.にひっかかってくる可能性が高まるのでしょう。

こういうことを書くと『プロなんだから仕事を優先しろ』とか書かれそうですけど、相当いろいろな部分で家庭を含めいろいろなところで時間や身を削って競走馬のお世話をしてくれています。僕だって、家庭の都合や息子のために出張やお仕事を休みにしていただいたこともありますし、皆さんだってあると思います。

ダビスタやウイニングポストなど、ゲームの世界とは違うリアルな競馬なので、裏の部分への理解を持っての趣味。。。簡単に北海道へ持って行けるワケではありません。ある意味、北海道で走れるっていうのは運がいいものだと思っています。

どの調教師さんも厩務員さんも本当に一生懸命やってくれています。勿論、人間です。失敗や馬の能力を引き出せないこともあります。(それを黙って観てろ!とは言いませんけど)少しだけ、それぞれの苦労を知ってもらいたいと思う今日この頃です。

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