2025年2月 8日 (土)

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引き続き福地トレーニングファームさんでの見学となります。

キョウワジャンヌの2023(PEGASUS 27)
(父ヘニーヒューズ×母父ハーツクライ)
牝 栗毛 23年4月18日生
生産者→協和牧場 入厩先→角田晃一厩舎

ヘイローフジの2023に変わって登場はキョウワジャンヌの2023です。
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現在の体重は450㌔。7月の見学時は400㌔。50㌔も増えたことになります。50㌔増も素晴らしい成長なんですけど、その前に60㌔増のヘイローフジの2023を見てしまったので。。。衝撃の大きさはやや少なめとなりました。

ヘイローフジの2023はスリムからパンプアップの変化を感じました。ではキョウワジャンヌの2023はと言いますと・・・
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7月の時点の印象が背が高くなく幅があり重心が低い馬ってイメージ。馬体も丸い感じだったのですが、筋肉が浮かび上がってかなり引き締まったイメージ。以前も前が勝っている感じですが、今回もその印象は同じでした。

ここに来る前にシマノタカラチャンの2023(ミーンアロット)を見学し、三橋ステーブル場長三橋さんににいただいた言葉『馬を見るのに肩が大事。クビ差しとか。前か後かと言ったら前。』が甦りました。

やっぱり前のボリュームあるもんなぁ~。。。筋肉のつき方もいいし胸前もいい。
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場長さんのお話では『ここに来たときは420㌔くらい。ヘイローフジと変わらないくらいでした。ヘイローフジほどではないけど、この仔もかなり成長しました。』と、いただきました。

でも、この仔もまだ完成形ではないようです。

『まだまだ体高が伸びる馬なので』

キョウワジャンヌの2023もアサカフジ系。ヘイローフジの2023とはいとこ同士となります。ということで、成長度も高くこれから更に成長して大きくなっていくと思います。
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トモについても7月より雰囲気が大きく変わり、丸みを感じたトモから、鍛えられて引き締まったトモ。それも一回り大きくなったように感じました。

ガッチリ&ムッチリ感は父ヘニーヒューズの影響を大きく受けているのだと思います。

エイシンフラッシュ産駒だった姉、トゥールナージュとも全然違うイメージです。

『キョウワジャンヌの仔の中では間違いなく一番いい馬だと思います。兄ゼンダンゴクウよりも1歳秋の状態を比較してもいいと思います』ということで、新馬勝ちをしたゼンダンゴクウよりも良く感じてくださっていることは嬉しいです。

場長さんは『キョウワジャンヌの仔って、ダートに寄っていると思っているんですよ。だから配合的にもきょうだいの中で一番いいと思います。今までもルーラーシップ(ゼンダンゴクウ)とかレイデオロ(キョウワレイホープ)とか芝寄りの種牡馬が多かったけどそれでもダートで走るので。それなら分かり易く最初からダート馬をつけた方がいいと思っていんです。』
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お母さんを見ていたら芝をつけたくなりますが、結果的にですけど産駒を見るとダート系が合うってことなんでしょう。トゥールナージュやキョウワレイホープも最初芝でまずまずだったんですけど、ダートに変わってから勝ちましたし、ゼンダンゴクウもダートで勝ったので・・・そういうことなんでしょう。

芝で勝ったのはキョウワセイヴァー(父ロードカナロア)だけですもんね。母の活躍した条件を考えると、、、正解を探り当てるのもなかなか難しいものです。

そうなると、もう1頭のいとこでもあるデュアルロールとの比較もしたくなっちゃいますが・・・

今日はここまで。
デュアルロールと比較したお話も次回に。

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2025年2月 7日 (金)

241127北海道myツアーレポート8

ヘイローフジの2023
(父コントレイル×母父キングヘイロー)
牡 鹿毛 23年6月11日生
生産者→協和牧場 入厩先→福永祐一厩舎

現在の馬体重は464㌔。7月に見学したときは400キロ弱。。。5ヶ月で60㌔増。因みに10月からの2ヶ月で30㌔くらい増えているようです。

場長さんのお話でも『先月くらいからグーンと体つきが良くなった。もう小さい部類の馬ではないです』ということで、ここに来ての急激な成長度に驚いているそうです。
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7月に見たときよりも筋肉が凄くついたなぁ~って感じで、6月生まれって言われなければ分からないくらい・・・場長さんからは『まだまだ大きくなると思いますよ』と、コメントをいただきました。

歩かせていただくと・・・
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その、体格の変化が動きにも反映されていました。歩いている感じも力強い。かといって重たさは感じません。軽さというか柔らかさというか。。。しなやかな動きに感じました。

でも、僕が一番感じたのは(地面に水溜まりもあったりした関係でゆっくりの引き馬だったこともあり)筋肉の動き。一歩一歩歩く度に脚元に目が行くのではなく、肩の動きやトモの動きに目を奪われてしまう。。。なんだかあまり今までにない感覚。馬体の迫力と筋肉美を感じてしまいました。これって、競馬場のパドックで感じるやつ。ということは、1歳11月にして現役馬の(大きさではなく)雰囲気を感じる馬なんだなって思いました。

『バネがあるんですよね。トモのバネが。走り始めたときはバネがあり過ぎて上に跳んでる感じがあったんですよ。もちろん、フォームを教えていく中でそのバネを走りに生かせる動きに変えていきましたけど』ということで、『バネ』というフレーズが頻繁に出てくるこの仔。。。馬名にもバネに連想されるワードを入れようかな?って思っちゃいます。
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近くに寄って触らせていただきましたが、、、背も伸びたことを実感させていただきました。クビを上に伸ばした状態ってこともあったかとは思いますが、かなり大きく成長したと思います。

7月のときはすぐにスタッフさんの後ろに隠れちゃうような、シャイなイメージがあったのですが、堂々としている様子。自分の能力の高さも自覚して自信も芽生えてきたように感じました。
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このあとも成長して、500㌔くらいで走るイメージを持っていらっしゃるようです。
それでも、大型馬ぽい仕上がりの遅さはないでしょう。。。とのこと。運動神経の高さもあり仕上がりに時間を要することはなさそう。

この血統はみんなここから大きくなります。
同じ時期で考えたらデュアルロールよりもヘイローフジの2023の方が大きいので、デュアルロールよりもさらに大きな馬体でデビューするんじゃないかな?
デュアルロールも遅生まれでしたけど、この仔は更に遅い生まれ。。。それでも、この大きさに成長するのは血統の成す業なのだと思います。
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現在は、ロンギ場を中心にダクを1200m。ハッキングキャンターを1800m。ゆっくりペースの動きにも集中して調教をこなせているようです。この見学後まもなく坂路調教やダートコースでのキャンターに進んでいきます。
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そこでのパフォーマンスも楽しみでなりません。

満口馬であり、出資口数を増やすことができませんが、こんなに成長してくるのならもう数口・・・なんて気もしました。

そして、この仔もヘイローフジ一族の晩成タイプであるならば…期待しかないです。

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2025年2月 6日 (木)

241127北海道myツアーレポート7

三橋ステーブル、U.F.F Racingのむかわ町を出発し、新冠町へ。新冠町万世にある福地トレーニングファームさんへ。ここは2月にデュアルロールの見学をさせていただきました。それ以来の訪問となります。

ローレルクラブの懇親会に福地トレーニングファーム場長さんが来場されていましたので、そのときに『11月末にお邪魔します』とご挨拶させていただきました。

場長さんとはそれ以来の対面となります。

ヘイローフジの2023
(父コントレイル×母父キングヘイロー)
牡 鹿毛 23年6月11日生
生産者→協和牧場 入厩先→福永祐一厩舎

最初に登場したのは、ヘイローフジの2023。
パッと見たときに、7月に見たヘイローフジの2023と全然違ったのでビックリしました。
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幅がなく華奢なイメージだった馬が3ヶ月半で見違えるほどパンプアップ。肉の詰り具合が違う・・・そう感じました。

ヘイローフジ産駒のうち、ここ福地トレーニングファームさんには2歳上のキングオブフジ(父ヘニーヒューズ)とデュアルロール(父モズアスコット)の2頭。。。
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育成場目線できょうだいとの比較を聞くと
『馬体のタイプがきょうだいと違いますね。脚が長い。』

すぐに気性についてもお話が。

『この仔はなかなかヤンチャです。コントレイルの仔なので(笑)』
コントレイルがあまりヤンチャなイメージがなかったのですけど・・・『まぁ、大人しくはないです。ディープインパクト系の仔なので。』
ということで、なるほど!!
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ローレルベローチェを代表とするように、ヘイローフジの仔は気性が悪いです。たまたま福地さんに来たキングオブフジとデュアルロールは手がかからず大人しいようですけど。。。その仔たちと比べて、手がかかるってくらいで、困るって程ではないそうです。

タイプは違うかなって。牡馬でありディープインパクト系で、ヘイローフジの仔で。。。って考えれば、いい方かな?デュアルロールは全く手がかからなかったのでそれと比べると・・・って感じです。
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と、いうことでニュアンスが伝わりますかね?

因みに福地トレーニングファームさんに在厩しているコントレイルの仔はこの仔だけ。。。ということで、他との比較ができないですが、、、

9月にこちらへ移動をしてきましたが、時間を要さず環境の変化に慣れ、新しいスタッフさんにもすぐに慣れたそうです。人には従順なようで馴致を始めても、教えることに対して反抗するようなところはなく素直に受け入れたと聞きました。

ピリッとしたところもある仔なので、馴致も時間をかけてじっくり進めていったそうです。時間を掛けた甲斐がありまして、我が儘な感じはなく人に対して反抗しない馬に育ったとのこと。

ヘイローフジの仔という視点で見ると、きょうだいと大きく違うのがバネがあること。キングオブフジとデュアルロールはダートっぽい硬さがあったのに対しこの仔は明らかにバネを感じる。。。そのバネは芝コースでのキレにつながるような気がします。。。と。

ということで、今日はここまで。
続きます。

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2025年2月 5日 (水)

241127北海道myツアーレポート6

パルフェダムールの2023
(父スクリーンヒーロー×母父マンハッタンカフェ)
牝 鹿毛 23年4月2日生
生産者→橋本牧場 入厩先→寺島良厩舎

えー。。。最近は、いろいろなところで話題になっているあの件について。。。

U.F.F Racingさんが提供してくださっているパルフェダムールの2023の調教映像。。。

実は僕は今回見学したときにはその映像を見ていなくて(まだネットに出ていないときで)・・・見学前日にユニオンの1歳馬情報の更新で、『右前肢が外に流れるような走りをするため』という言葉を見ました。

後々、調教映像を見ましたが、かなり特徴的な右前肢の動き・・・見たことがない方も是非こちらで確認してみてください。

ユニオンオーナーズクラブのX

『つなぎは立っているか寝ているかどう判断されますか?』ますか?と聞くと、
『普通と言えば普通かな。』と。なかなか判断が難しい角度でしたので。
続けて『右前が内向しているので正面からの走りを見ると不格好と言うか独特の走りです。脚元もそういう運び方をする仔なので、僕らスタッフもいつも気をつけています。』
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心配なほどではないんですか?
と質問すると・・・

『標準から見ると注意を必要とします。だからと言って全ての馬が真っすぐの脚をしているワケではないので、そういう意味では今のところは問題ないかなと思っています。こういう馬は『居ますよ』って感じ。』

とのことで、気にはなるけど矯正中であり、走れないようなことはないということです。
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歩かせていただきました。

内股で歩く感じ・・・僕が見ても右が外から内に巻いてくる感じには見えましたが、このスピードで歩くくらいだとそこまでコチラが心配するような感じではありませんでした。
動画にも上げますが、歩いている様子を見てもそうだね・・・って、感じで分かる程度です。
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『適性については・・・どうなんですかね?やっぱり血統背景を見ちゃうって言うか・・・体型的にも今の段階では速いところを乗ってないので何とも言えないけど、芝っぽいというか。。。芝の中距離が合うんじゃないかってイメージで乗っています。。。無難ですよね』
自分もその条件を期待しての出資ですので、想像通りで嬉しかったです。
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この血統だからこそ、性格は気になるところ。
『性格は、今のところは大人しくしているけど。。。いつもこんなこんな感じで。』

ユニオンスタッフさんからも日野場長に連絡が言っているようで、『きょうだいがかなりきつい気性をしている』ということで、、、
『この仔もいつもはこんな感じで大人しいですけど、その片鱗はたまに見ることがあります。ちょっとテンションががって上がるところがある』。。。そんなところがあるそうです。

調教の様子ですが、いままでは坂路でもおっかなびっくりでびくびく走っていましたけど、ちょっと慣れてくると気性でガーっと走って逃げようとする。引っかかるまでは行かないけど気持ちで行っちゃいそうになるそうです。今は20-20でペースを守らせて走っている。速いところを出そうと思えば(ここだと15-15ですけど)出せる力を秘めていますが、今はオーバーペースにならないように気をつけているとのこと。18-18とか17-17とか気持ちだけで行っちゃうこともできるけど、そうなっちゃダメ。今は我慢させることをやっていると聞きました。
パルフェダムールの2023はしっかりということを聞いて我慢できています。安心してください。
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能力はあるし速い時計を出せる。後々を考えるとガンガンスピードを上げるよりかは我慢させることを覚えさせたい。。。

食べる方も問題ないようです。パルフェダムールの2023のフレームなら470㌔-480㌔くらいまで行ったらいいなぁ~なんて考えているようです。あとはこの仔の成長力だと思います。
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デビューはきょうだいは早いけどいかがですか?
『どうですかね?今のところはそんなに調整に手こずる感じじゃないけど、これからの成長。特に年が明けてから何となく変わり身が出てくるんですけど、今のところはそんなに遅いとは思わない』そうです。
育成場としては馬に無理なくですけど、なるべく早く仕上げて次に渡したい。早くトレセンの近くおいてあげたい。。。そういう気持ちで取り組んでくださっています。
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スタッフも若く、清々しい印象の育成場。脚の心配はゼロじゃないけど、それを超える期待値を持っているパルフェダムールの2023。ポテンシャルの高さは、生産牧場さんにも育成牧場さんにも理解していただいております。

これから筋肉もついてくるでしょうし、スクリーンヒーロー産駒らしく馬体も変わってくると思います。
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Unity For the Future
パルフェダムールの2023の未来も明るく照らされると思います。

今回は見学させていただいたU.F.F Racingさん。本当にありがとうございました。

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2025年2月 4日 (火)

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三橋ステーブルをあとにしまして、続いては・・・U.F.F Racingさんへ。
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実は三橋ステーブルさんと同じ施設(むかわトレーニングセンター)を使っている育成牧場さん。ただ、U.F.Fさんは坂路の下手に厩舎を構えていて三橋ステーブルさんは坂路の頂上に厩舎を構えています。
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坂路を下って行けば一直線の最短距離で移動できますが、それはできないワケで。。。公道を通って移動すると10分以上時間がかかります。北海道って広いですね。そして、競走馬を育てる施設の大きさもデカいですね。

U.F.F開業して間もない育成場でして、2018年4月設立。。。と言っても7年が経とうとしていますけど、初めて出資馬がお世話になることになりました。

U.F.Fってなんかプロレス団体みたいな感じですよね。。。ユニフォーム格好いいし。

ということで、元気なあいさつで迎えてくださったのは日野光央代表です。

経歴を見ると40歳くらいで、ローレルクラブでもお馴染みモモセライディングファームにもいらっしゃったようです。

社名の由来はHPにも記載がありますが、~Unity For the Future~未来のために結束する
お預かりした仔たちの未来が明るくなるようにみんなで結束していきたいという意味を込めて U.F.F Racing Clubとなったそうです。
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ロゴにはミツバチをを使っていますが、ミツバチは自然の花粉媒介者(ポリネーター)。預かった仔たちの夢を実らせるバトンをミツバチのように繋いでいくポリネーターでありたいという意味が込められているとのこと。

ただただ格好いいです。

間もなく、パルフェダムールの2023と再会することとなりました。
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パルフェダムールの2023
(父スクリーンヒーロー×母父マンハッタンカフェ)
牝 鹿毛 23年4月2日生
生産者→橋本牧場 入厩先→寺島良厩舎

橋本牧場さんでは社長の息子さんの指導をしっかり受けて、U.F.F Racingに移動。ここに来て1か月が経とうとするパルフェダムールの2023。

『うちに移動してからすぐに坂路に入ったので少し体重は落ちました。環境に慣れないうちに坂路に入れたので精神的に少し負荷が掛かっていましたね。ここ最近やっとこのペースにも慣れて飼い食いもよくなってきたところ。これからこの仔のペースで食べるようになってきています』とのことで、今回の見学はそこまで見栄えの良い状態ではないタイミングでの再会となりました。。。が、やっぱり背が高くて幅もありますし見栄えがいいです。
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それでも幾分スリムな感じには見えました・・・
『今が一番細く映っちゃうタイミングかなって思います。』
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『パルフェダムールはU.F.Fに入る馬の中では最後に来た馬。それでも、橋本牧場さんに乗れる状況には作ってくれていたのですぐに坂路に入れました。』ということで、橋本牧場さんの馴致の腕も素晴らしいということを聞かせていただきました。

今は痩せている状態ですけど。。。これからかなってことで。

『フレームは大きい馬なので肉がどれだけついてくるかなって感じですね。』

乗り味としてはまだ慣れてなくて、ようやくスムーズに。まだまだ周囲を見ながら集中できない感じ。やっと走れる状況になってきたとのこと。
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乗り味的にはいい感じがある。。。そうです。

ということで、今日はここまで・・・

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2025年2月 1日 (土)

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シマノタカラチャンの2023
(父ルーラーシップ×母父ジェイドロバリー)
牝 黒鹿毛 23年2月25日生
生産者→リコーファーム 入厩先→宮地貴稔厩舎

更に深掘りしていきます(笑)

『肩の角度は生まれ持ってのモノもあるのだけど、結構成長によって変わってくると思う。よく、き甲が抜けてくるというけど、き甲が抜けてくるとある程度肩の角度なだらかになってくる。もともと持っているポテンシャルとして、胸前の肉のつき方がいいとか胸前が深い馬は持っているものが違うのかなと思っている』ここが見るべきポイントです。
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『この仔(ミーンアロット)は今はやや肩が立っている。1歳のこの時期にしては。ただ、この肩に対しての胸前の筋肉量は結構ある。この部分(肩から前の部分)の筋肉はある。最近更につきはじめていていい傾向にある。あとは、上腕の腕の上のあたりの筋肉がぽこっと出てくると更にいいね。肩の角度はもっと変わってくると思う。成長とともに。』
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三橋さんに質問『馬を見るのに前半身と後半身とどちらを重要視しますか?』
三橋さんは・・・『馬を見るのに肩が大事。クビ差しとか。前か後かと言ったら前。』
おー。。。実は僕もそうなんです。後ろも気にはしますが前の形と筋肉のつき方(筋肉量じゃなくて)は結構見てるんですよね・・・三橋さんと話しているといろいろと確認になっていい。
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『ミーンアロットの性格とか食いはいかがですか?』

『餌の食い牝馬の中では良い方。残したことがないし牝馬の中では早く食べ終わる方。性格は少し牝馬らしい敏感なところはある。ただそれくらいじゃないと競走馬としてどうかなって思うところもあるし、鈍感過ぎておっとりしていてもどうかなって。』
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『調教が進んでピリピリし過ぎる可能性はいかがですか?』

『そうなる可能性はあります。もっと攻めてくるともっとピリピリするタイプではあります。』
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『そうならないように三橋さんの方で工夫することはありますか?』

『牝馬については定期的に馬房を変えたりとか厩舎を変えたりとか組み合わせを変えたりとか。環境を変えて慣れさせることをやっています。』
それから
『乗って大人しいところも大事で、人の言うことを聞くようにすることも大事。この仔はそこまで悪くはないですからそれほど気をつけて無ければってことはないです。』
続けて。。。
『競馬でプッツンしてくれるといいですけどね。それが一番いい。普段はある程度とぼけていても、如何に競馬で全力を出せるか。。。これが大事です』と。
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『心配なところや気になるところはありますか?』

『左腰に疲れが出やすいですね。様子を見ながら進めていきます。それと、右回りと左回りだと左はいいけど右回りがちょっと苦手かも。それほど気にするレベルでもないので調教を進めるうちに改善されていくと思いますけど。』とのことで、それほど心配するところはないのかなぁ~

きれいな馬だなぁ~ってのがずーっと見ていての僕の感想。それは毛艶が良く内臓がしっかりしている証拠。
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個人的に気になるのは下唇のところにあったできものくらいかなぁ~

そろそろ、レポートも終わりにしようと思いますが・・・実は、三橋さんとお話した内容の半分にも満たないくらい。

歩様のチェックのポイントや馬の形のフォーカスするべきポイント、その他歩いた時のチェックポイント、走っている姿の見るべきポイント等まで・・・
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レポートもあと5本くらい書けますけど・・・いっぱい書き過ぎると飽きられちゃったり、ミーンアロットの印象も悪くなっちゃうととよくないので。

最後に・・・三橋さんも『この馬に入る(出資する)可能性があります』と、、、こんなに心強く背中を押される言葉はないと思います。

皆さんも是非、出資を検討していただければと思います。

三橋ステーブルさん本当にありがとうございました。今後も、よろしくお願いいたします。

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2025年1月31日 (金)

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シマノタカラチャンの2023
(父ルーラーシップ×母父ジェイドロバリー)
牝 黒鹿毛 23年2月25日生
生産者→リコーファーム 入厩先→宮地貴稔厩舎

シマノタカラチャンの2023は9月上旬に三橋ステーブルへ移動してきました。移動間もなくから坂路を乗っているようです。
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『2ヶ月くらいで馬は変わりましたね。クビが太くなって少し不格好になってきたなって思っていました。来たばかりのときはもっとスラっとしていてきれいな馬だなって印象でしたけど、クビとか太くなってむきッとしてくるかも。それはジェイドロバリーの血なんですかね?ジェイドロバリーなのか、お母さんの体型なのか。。。お母さん見たこと無いので(笑)』
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ジェイドロバリーの母父って珍しいですよね。
3代前にジェイドロバリーの血が入っていることは見たりするけど、母父ジェイドロバリーは見ないですね。

なかなかいないよね。BMSジェイドロバリーの2023年産はシマノタカラチャンの2023を含めた3頭。超貴重です。2008年はBMSランキング6位を記録していますから。因みに種牡馬リーディング4位にもなったことがあります。

『調教の進み具合は、早いチームではないんですけど、普通ペースに乗っている馬と同じペースなので遅れているワケではありません。』とのことでした。
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馬体を見て一緒にお話させていた感想は『クビの根本あたりがグーっと太くなって。もともと顔の大きな馬ではないので、ちょっとその辺がブサイクに見えるというか。恐らく肩も幅が出てくるんじゃないかなって思います。』

僕の感想は『勝手にですけどフェノメーヌに似ている感じ。。。』
すると三橋さんは『そっちの系統かなと。飛節の深いところ以外は似ているかもですね。肩の周りも近い感じ。』僕はここで見たフェノメーヌを思い出しました。思い出しました。

背中の長い感じ。少し長めの感じはルーラーシップが出ているんだと思います。

『背中が長い感じは距離が持つって捉えていいんでしょうか?』

『そうですね。僕は持ってくれると思います。気性的にも、あまり気性前面にガツガツ行くタイプではないですし、ある程度言うことを聞いて賢く競馬するタイプなので。距離は持ってくれると思います。』

それから歩かせていただきました。いつも自分でジャッジしているんですけど、三橋さんは僕の見ているポイントと合致することが多いので、質問しちゃいました。
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『脚の運び方、送り方はいかがですか?』
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『手先は軽めかなぁ。。。硬くはないと思います。繋ぎも少し長めだし、、、これ以上球節がグッと沈んじゃうとゆるいってことになると思うんだけど、僕はこれがちょうどいいって思っています。』
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・・・これ以上柔らかいとつなぎがゆるいっていう表現になる。勉強になりました。

『前の肩の角度と後ろの角度はどう評価されますか?』
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『僕はこれだと、直飛(ちょくひ)気味というか、真っすぐ。フェノメーヌは曲飛(きょくひ)気味すなわち折が深い。折が深い方がスタートが遅い馬が多い気がします。折が深い方がスタートダッシュが利かない。スタートダッシュが利かないから距離が長い方がいいってところにリンクするのだと思う。直飛の方がスタートダッシュ脚力、テンのスピードとか二の脚が速いところに行きつくのかなと。』

なるほど。

ということで、歩かせていただいたところで今日はおしまい。

スイマセンもう少し続けさせてください。

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2025年1月30日 (木)

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シマノタカラチャンの2023
(父ルーラーシップ×母父ジェイドロバリー)
牝 黒鹿毛 23年2月25日生
生産者→リコーファーム 入厩先→宮地貴稔厩舎

フェノメーヌの見学以来。

三橋場長のXもフォロー。

田端さんの次の馬主さんとの絡みで、フェノメーヌの活躍を間近で見たこともお伝えしました。口取りを3回させていただいたことも報告しました。

三橋さんからは『スイマセン。フェノメーヌは結果を出せずに。。。』
と。
走るのに時間がかかりましたが、地方で6勝。昨年タバタファームに戻り繁殖牝馬としての道を自ら切り拓いたフェノメーヌは立派だったと思います。三橋さんには感謝しております。

最近、三橋ステーブルさんのXで、『むかわ焼き』の記事を見たこともお話して、むかわ焼きのお店の場所も聞きました。
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シマノタカラチャンの2023はいかがですか?と聞くと『きょうだいとの比較ができないので何とも言えないところもあるのですが、ルーラーシップが出ているのか、柔らかさがあって芝でも行けそうな雰囲気もあるります。最近はクビ周りも太くなってきて肩もごつくなってきて、幅も出てきて・・・血統的にはダートだってこともあるし、やっぱりダート馬へと成長してくのかなって感じもあります。ただ、手先は割と柔らかめで、いかにもダート馬だなぁって、感じのゴリゴリ感はないです。』
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リコーファームさんはここからほど近い牧場さん。門別競馬場を挟んで隣同士(隣ってほど近くもないんですけど)に位置しておりまして、リコーファームさんとの関係をお聞きしました

『リコーファームさんは・・・実は、リコーファームさんは近いんですけど、馬を預かったことがなくて・・・変わった縁で、去年のセプテンバーセールでリコーファームさんの馬(レッドファルクス産駒)を買いまして、川崎で新馬勝ちしてリコーファームの社長さんが『おめでとう』と祝福してくれた縁がありました。そんな縁でシマノタカラチャンの2023を任せていただくことになっりました。馬の縁で。。。こんな縁もあるんだな。。。と、宮地先生も亡くなられた川村先生によくしていただいて、川村厩舎の馬も宮地先生のところに行くということもあったし、同い年なので。。。』

僕もこのシマノタカラチャンの2023との縁もローレルクラブの交流会で、今までにない縁の始まりでした。

こんな縁もあるんだなって。。。

ここ近年はリコーファームさんの仔は走っていると聞きました。
本馬の甥リコースパローとか。リコースパローはブリーダーズゴールドジュニアカップを勝ちJBC2歳優駿では3番人気に推されました。ここ1・2年のリコーファーム生産馬の成績が急に良くなってきているので、出資のタイミング的にも凄くいいなぁ~って思っています。
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『最近の三橋ステーブル育成馬の成績も凄く良くないですか?』と、お聞きすると
『なんか、ここ2年くらいは凄く良くなっちゃって(笑)ずーっと2歳GⅠに育成馬が出ることを難しいなぁ~って思っていたんですけど、ここ2年は出走することが叶って。。。嬉しいです。』と。

GⅠ戦線に三橋ステーブル育成馬あり。2025年はミーンアロット(シマノタカラチャンの2023)の名が阪神JFの馬柱に載りますように。

でも、シマノタカラチャンの2023はその路線にガッチリ嵌るタイプではないようです。
『仕上がりに時間がかからないタイプだと思うんですけど、6月の新馬からって感じではないかな。。。番組的にも1600m以上かなって思っていますし、早いうちに競馬に使って、短いところでスピードを求められるのはこの仔には厳しいかなって。そういう仕上げにしない方がこの仔の良さも出るんじゃないかと思います。』とのことでした。
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ここでシマノタカラチャンの2023が登場。
やっと対面。写真撮影。。。
いままでは、シマノタカラチャンの2023がいないところで話していました(笑)
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三橋社長は話も面白くて、分かり易い。いろいろとお話してしまいました。

サイズ的にはどんな感じですかね?と聞くと、
『直近で430から440くらいで推移している。牧場に来てからはずっと増え続けているので、もう少し増えるんじゃないかな?三橋ステーブル滞在中に450-460くらいで、競馬は430くらいかなと。』

僕(まーひー)のイメージでは(スイマセン。ダート馬決めつけで話してしまっています)ダートだと450はないとってのがひとつの指標として考えていますけど。と再度質問。
『牝馬はまだね。。。男はもう少しないと厳しいですけど、牝馬はこれくらいで十分かなと。まぁ、芝って感じですし、ダートじゃないかもしれないので。難しいですよね。僕らのイメージと全く逆の感じになっちゃうこともあるので。でも、今は芝でって。柔らかさは感じますね。ダート馬に求められるような固いパワフルな感じは受けない。芝で必要とされる柔らかさは感じる。ルーラーシップ自体が芝もダートも行けるタイプですよね?キセキの仔もいい感じの馬が多くて。エアグルーヴが利いているのか、ルーラーシップ系の仔はいい種牡馬になる感じはします。』と。
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(芝が頭打ちになったとしても)ダートの1800とか。。。最終的にはそこにもっていければいいかなって思いますけど、乗り味からすると芝を使ってもいいかなって思うし、トレセンでこれから乗るであろう方も乗ってみたら芝で使いたいなって、思うと思います。
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きょうだいはダート馬ばかりの血統だと思うので、父がルーラーシップに変わってどうなるかなってところだと思います。

馬が出てきてまだ、1分くらいの状態のレポートですが、、、また続きます。

シマノタカラチャンの2023in三橋ステーブルレポートは、かなり長尺になりますがお許しください。

いっぱい話しちゃって・・・

お付き合いよろしくお願いいたします。

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2025年1月29日 (水)

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2ヶ月ほど遅れてしまいましたが、2024年11月末に北海道日高地区に行って参りました。

そのときの牧場レポートを書いていこうと思います。

常時働いている職場のカレンダーもガッチリ決まっている職種なので、このタイミングで北海道に行くことが定例化しておりまして。

この記事を書くにあたって、振り返って調べてみると2017年から始まったんですね。

2017年から8年連続で11月末から12月のアタマにかけて牧場見学を入れていることに気づきました。これは・・・今の、職場に転勤した翌年から行っているということになります。

年齢的なことや役職など自分の置かれている立場とか・・・このタイミングで行かせていただけること。周りの方に感謝ですね。本当にありがとうございます。

10年続けることができるように常日頃の業務を頑張っていきたいと改めて感じました。

ということで、今回も行ってきました。
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この時期は日の入りが極端に早い北海道。先ずは見学時間のTOTALが短くなりますので、狙いを絞った綿密な計画が必要になります。あとは、気温と雪の心配。道路の凍結があったり雪があったりすると、それもまたスケジュールに大きな影響が出てしまいます。
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2024年秋冬は雪が少なく北海道も温暖であるとの事前情報でしたので、結果的には牧場2件分くらい例年よりも多く見学できる計画になったように思います。

ということで、あさイチ飛行機にて出発。
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1分1秒も無駄にしない高速牧場見学スタートです。
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今回のツアースタートは三橋ステーブルさんになります。

実は。。。三橋ステーブルの見学は今回は絶対に外せない見学牧場としてお願いしていた牧場さんでした。
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フェノメーヌの見学のとき(2021年2月16日)以来の見学となるワケですが、そのときに三橋場長と色々お話をさせていただいたことが印象的でして・・・どうしても、再度お会いしたい。再度お話したい。ということで、実現した見学でした。

シマノタカラチャンの2023
(父ルーラーシップ×母父ジェイドロバリー)
牝 黒鹿毛 23年2月25日生
生産者→リコーファーム 入厩先→宮地貴稔厩舎
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見学記事の前に書かないといけないことが・・・

シマノタカラチャンの2023。発表直後はノーマーク。先ずはリコーファームさんと今まで全く縁がありませんで。

それは、今までの募集馬を見たらわかっていただけるかと思いますが

ローレルデパール 美浦:矢野英一厩舎
ブラッディマリー 美浦:矢野英一厩舎
ローレルリーベ 美浦:奥平雅士厩舎
ローレルモナルカ 美浦:奥平雅士厩舎
グリモワール 美浦:奥平雅士厩舎
オリ 美浦:奥平雅士厩舎

ということで、みんな関東馬。
お世話になっている牧場さんとか、以前出資してよかったところの生産馬が関東に入ったりしたら行きますけど、今まで接点で関東馬にはいかないし、このシマノタカラチャンの2023も『リコーファーム生産』て見ると『関東馬だっけ?』と思っちゃう感じで、食わず嫌いではないですけど、全く興味がありませんでした。

加えて、厩舎も新規開業厩舎としかなく、興味は更に薄れるし、、、『シマノタカラチャン』の母名からも熱が湧きませんでした。

訪れた転機は、2024年9月29日(土)。。。ローレルクラブ交流会でした。
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ゲストで来られていた宮地貴稔調教師と僕はある共通点がありまして、そのことで意気投合。

宮地貴稔先生といろいろお話をして、シマノタカラチャンの2023についてもお話を聞いて『シマノタカラチャンの2023に必ず出資します』って、約束してしまいました。
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そして、リコーファームさん生産馬の育成場とかもあまり調べたことがなかったのですが、まさか・・・一番行きたかった三橋ステーブルに入るなんて。。。

因みに、三橋ステーブルで育成されるのはタバタファームさんのディアボレットの2023じゃないかと思っていました。

思わぬ形で、注目する形となったシマノタカラチャンの2023。

カタログ写真と動画を見ると『いい馬じゃん!こんな募集馬がいたなんて知らなかったぁ~』となりました。

さて今回初めての対面。本当に楽しみです。

ということで、今日はここまで・・・全然、見学に入ってないところで終わりですけど、今回ばかりはお許しください。。。

では、つづきます。

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2024年12月30日 (月)

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7月10日午後の見学はファンタストクラブのローレルランウェイとアメージングハナビでおしまい。。。

新千歳空港からセントレアまでの飛行機の出発は結構遅い時間。。。

ということで、時間の許す限り門別競馬場へ・・・
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って、門別競馬場もこの北海道滞在中ほぼ毎日行っておりました。

勝ててないんですけど(笑)

その後は、千歳のイオンで食事と買い物を・・・そこでサマージャンボ宝くじを購入して、一攫千金!リアル馬主になることを狙いました。(後日、、、結果的には叶いませんでした)
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それから、今回の北海道myツアーでも滞在中にスパクルでメールを読まれました。ありがとう松尾亜希子さん!
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そうそう。。。セレクトセールで忙しい村上欽哉社長からもこの間声を掛けていただきました。募集馬の見学はせず、事務所前でお話だけ・・・まだ、ゴージャスもデビュー前でしたけど。。。『結構期待していいかもよ』と、お話をいただきました。

帰り際に、ゴージャスとサトノジャスミンの2023の母…すなわちサトノジャスミンが放牧地に。1枚写真を撮らせていただきました。
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サトノジャスミンの2023もこちら別の放牧地に。。。ということで、パシャリ。白さが際立ちますね。
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ということで、セレクトセール人生初体験からはじまった今回のMyツアー。。。レポートも終了とさせていただきます。
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年跨ぎになりますが、速攻で11月の北海道見学ツアーレポートに取り掛かろうと思っています。(自分のブログの需要はそこだと思っているので)

読んでいただきましてありがとうございました。

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